All-in-One WP Migrationの容量を減らす/トラブル回避【使い方】

All-in-One WP Migrationはデータベース、プラグインの有効・無効、テーマの有効・無効、記事など状態を保ったまま引っ越しできます。

All-in-One WP Migrationの事前トラブル回避

PHPのバージョン違いはトラブルの元!

バックアップファイルは PHP7 ですが、インポート先のサイトは PHP8 です。このため、インポートに失敗する可能性があります。

いきなりエラーから解説ですが、引っ越し先と引っ越し元のPHPのバージョンは揃えておく必要があります。そうしないとせっかくエクスポートしてもインポートする際に上記のエラーがでます。

(追記)8.3と8.1でもダメでした。メジャーバージョンではなく少しでもずれているとダメなようです。…まあ、当然の結果ですかね。

Your backup is from a PHP 8.3 but the site that you are importing to is PHP 8.1. This could cause the import to fail. Technical details

バージョン違いが出た場合はプラグインは[閉じる]ボタンを押して、PHPのバージョンを変えましょう。

All-in-One WP Migrationの容量の上限

All-in-One WP Migrationは容量の上限値があります。

ファイルサイズは以前512MBでしたが、レンタルサーバーのphp.iniの設定になったようです。ほとんどのレンタルサーバーは1Gまでいけることは確認しました。設定の変え方はこちらの記事です。

レンタルサーバー側の設定を変えるとこの問題を吸収できるようになったため素晴らしいアップデートです。

しかし、それでもインポートできないケースもあるようです。上記の記事にあるようにmemory_limitの最大値が少し複雑だからです。容量の多い場合の逃げの手としてはメディアライブラリをわけることです。

hostの書き換えで起こったcocoonのトラブル

引っ越しの瞬間起きた小さなトラブルも書いておきます。

object from empty value in /home/xxx/ebookbrain.net/public_html/wp-content/themes/cocoon-master/lib/theme-update-checker.php on line 182

テーマcocconのupdate-checkerのエラーのようです。その後、特に何もなかったので気にしないことにしました。hostsを書き換えた弊害でしょうか。hostsは元に戻すのでいいのかなと。

念の為cocoonも最新バージョンにして引っ越すといいかもです。

httpsの画像は表示されていましたが、httpの画像のアドレスが表示されませんでした。ネームサーバー切り替え後、どのみちssl化するため気にしないでOKです。ネームサーバーを切り替え後、問題なく表示されました。ただ、httpのアドレスが残っていたのは抜けなので修正しました。

Googleアドセンスは一時的に表示されなくなるようです。ネームサーバー切り替えてhostsの設定を解除されば表示されます。

BackWPup、UpdraftPlusを一度でも使ったことがある人は注意

運営歴が長くBackWPup、UpdraftPlusを一度でも使ったことがある人は注意が必要です。FTP上にバックアップがあると容量が一気に膨れ上がってしまうからです。All-in-One WP Migrationでエクスポートする際、数年単位だと小さいなサイトでも2GBなどのデータを叩き出すこともあります。

その場合はFTP上のデータを掃除すると一気に容量が減ります。1/5ぐらいになることもあります。そのあとエクスポートしなおしましょう。

個人的にBackWPupは使っていないためよくわかりませんが、UpdraftPlusのデータの消し方はこちら!

参考になりそうなサイト

バックアップファイルが保存されているフォルダを探します。各プラグインの保存フォルダは下記になります。

https://ichikawa-webdesign.com/archives/4281
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All-in-One WP Migrationの容量を減らす/トラブル回避【使い方】

All-in-One WP Migrationのエクスポート

  1. All-in-One WP Migration > エクスポート
  2. 高度なオプションのチェックを入れる
  3. エクスポート先 > ファイル(ほかはバックアップに便利ですが、有料のようです)

All-in-One WP Migrationの高度なオプション(容量を減らす)

高度なオプションは次の項目があります。

  • スパムコメントをエクスポートしない
  • 投稿リビジョンをエクスポートしない
  • メディアライブラリをエクスポートしない (ファイル)
  • テーマをエクスポートしない (ファイル)
  • 必須プラグインをエクスポートしない (ファイル)
  • プラグインをエクスポートしない (ファイル)
  • データベースをエクスポートしない (SQL)
  • メールアドレスのドメインを置換しない (SQL)

高度なオプションはスパムコメントは書き出す必要ないんじゃないでしょうか。チェックを入れます。リビジョンは最後の更新が知らぬまに保存されている場合がありそうなので一応、残しました。しかし、このリビジョンが大きいことが後ほど発覚します。

メディアライブラリは最初はチェックを入れませんでした。しかし、1GBあったためチェックを入れて再度、書き出しました。150MB減りました。

メディアライブラリの件はwp-content/uploadsをすべてダウンロードして移転先にアップロードすればOKです。

メディアライブラリを移植した場合、アイキャッチ画像だけ年月日のパスに置換されてしまうようです。記事内の画像はパスが維持されます。

今度はリビジョンを外しました。300MB減りました。やはりリビジョンのごみはすごいなと考えなおして移行しないことにしました。

またエスクポート前に使用していないプラグインとテーマは削るのも手です。設定は引き継いでほしいので、単純にアンインストールするということです。ダッシュボードのヘルスチェックで消しちゃダメのデフォルトテーマも確認できます。気持ち容量が減ります。個人的に20MBでしたが、不要なプラグインが削除できてよかったです。引っ越し時の掃除も兼ねています。

All-in-One WP Migrationがインポートできない

もし、引っ越しがバレるのが嫌な場合、hostsのipアドレスを切り替えて自分だけの環境を作ります。運営中のサイトではない新規ドメインはこの作業はいりません。

WordPressを簡単インストール。その後、移転先にもAll-in-One WP Migrationをインストールしてインポート作業を行います。

容量の問題は何をチョイスするか考える必要があります。

  • 容量の問題(メディアライブラリをわける、PHP.iniを変える、有料プランを使う)
  • PHPのバージョンは移転先のものにあわせておかないとエラーがでる場合もあるようです。

実際のインポート体験談をかきます。

今回、1Gギリギリでした。1001ぐらいありました。

スターサーバーの設定が1Gだったためギリギリ通りました。1G=1024Mだからです。本当にギリギリです。インポートできないことはありませんでした。上記に書いたように事前に想定されるトラブルは
潰した点がよかったですね。

一発で終わりました。プラグインをインストールしてインポートします。

インポートの手順

STEP
インポートする

インポート先 > ファイル > ファイルを選択

インポート処理により、データベース、メディア、プラグイン、テーマを含むサイトのデータが上書きされます。次の手順に進む前に、必ずデータのバックアップを作成してください。

ポップアップ

この際、PHPのバージョンがずれているとエラーがでます。

Your backup is from a PHP 8.3 but the site that you are importing to is PHP 8.1. This could cause the import to fail. Technical details

バージョンが違う場合は[閉じる]を選んで修正!問題ない場合は[開始]をおします。

STEP
インポート後

サイトをインポートしました。
パーマリンク構造を保存する (新しいウィンドウで開く)。
オプションとして、プラグインをレビューする (新しいウィンドウで開く)。

ポップアップ

[ パーマリンク構造を保存する ] > ログイン

WordPressのユーザー名とパスワードは移行前のものです。

前のサイトでpodtnameなどパーマリンクを指定していますが、この状態を反映させる設定のようです。ただのidになったら大変ですからこの設定は必須でしょう。

新しいウィンドウをひらいているため、ポップアップは閉じていません。

最後に[完了]をおします。

新規のサイトでこれで終わりのようです。新規のサイトではない場合はデータベースの調整が必要です。

STEP
データベースの更新

データベースの更新が必要です

WordPress が更新されました。ご利用いただく前に、データベースを最新バージョンに更新する必要があります。

もちろん更新しましょう(この更新がでなかった場合もあります。。が特に問題ありませんでした。)

STEP
処理中

データベースの更新処理には少し時間がかかるかもしれません。しばらくお待ちください。

STEP
データベースの更新が成功

WordPress のデータベースの更新に成功しました !

「次へ」でログインします。

WordPressのユーザー名とパスワードは移行前のものです。MySQLは移行先で作ったものに置換されるようです。

All-in-One WP Migrationのチェック項目

本当に移植できたかチェックします。hosts設定している場合、2台のPCを利用するとあっという間に終わります。

最初にチェックすべきはトップページや投稿数が問題ないかですかね。

プロフィールやカスタマイズした子テーマのCSSなども移植してできています。

また、高度なエスクポートの項目がチェックにそのまま使えますかね。

スパムコメントをエクスポートしない
投稿リビジョンをエクスポートしない
メディアライブラリをエクスポートしない (ファイル)
テーマをエクスポートしない (ファイル)
必須プラグインをエクスポートしない (ファイル)
プラグインをエクスポートしない (ファイル)
データベースをエクスポートしない (SQL)
メールアドレスのドメインを置換しない (SQL)

スパムコメントがない、投稿リビジョンがクリアされている(移植しない場合)、メディアライブラリが一致、テーマやプラグインが一緒(バージョンが違うWordPressの場合、デフォルトテーマが追加されることがあります。プラグインもデフォルトプラグインが追加されて1つ増えている場合があります)。

プラグインは一部増えている場合があります。

TypeSquare Webfonts for エックスサーバーなどレンタルサーバーがデフォルトで入れているものです。

インポート後、ぱっと見の違いはなくなりますが、移行前のサイトはプラグインのバックアップがあります。移行後のサイトにはありません。

ネームサーバーの切り替えとSSL化

あと、SSL化はサーバーの問題のためもちろん移植はされません。サーバーで設定してください。ネームサーバーを切り替えたのち、各レンタルサーバーの設定を行ってください。

ネームサーバーを切り替える前にSSLの作業はできません。

ネームサーバーを切り替えは所用時間24時間〜72時間待つと聞きましたが、実際は6時間ぐらいで切り替わっている場合もあります。少し早くチェックしてもよいでしょう。

SSL化の詳細記事はこちらです。

wp-content/ai1wm-backupsの容量に最大限注意

引っ越し後、そのサーバーを解約するなら何の問題ありません。

しかし、普通、ふと考えますよね。

バックアップデータを生成したんだけどダウンロードする前のファイルは自動で消されたのだろうか?しかし、バックアップ類はどちらかというとその仕様の性質上残る可能性があります。

調べてみるとありました。wp-content/ai1wm-backupsに1gb以上のバックアップファイルがあります。大事なバックアップデータとも言えるけど、使うことがなければ巨大なゴミファイルとも言えます。

1つなら問題ありませんが自動バックアップは溜まり続けると何十GBになります。契約のサーバープランによってはサーバー会社から上位プランにしてください、と警告がくるらしいです。ご注意ください。

FTPソフトを使わなくても

All-in-One WP Migration > バックアップ >縦3点のアイコン > ×

で簡単に削除できます。

サーバー移転を調べる

本当にサーバーが移転できているのか念の為に調べます。

調子が悪いときはこんなサイトもあります。

https://sitereport.netcraft.com

他にもSEOチェキ!などもありますが、こちらはすぐに情報が書き換わりません。。ほかに速度チェックや不具合がないのか検証も必要です。

DNSの編集

移転元がfirebridの場合、DNSにゴミファイルが残っていたため削除しました。この作業は必須ではありません。詳しい人のみで。

firebird.netowl.jp 

参考文献

この手の作業は公式のものか、エンジニアの動画や記事を読むことをおすすめします。
(ほかは必ずしもそうではないですが、結構足りなかったり間違っていたりがあるので。。)

こちらプログラマさんで大変わかりやすいです。Udemyの講座を出されている方ですね。
以前、PHPや「WordPress開発マスター講座」講座を買ったことあります。

ebookbrain
wordpress開発マスター講座他PHPの学習おすすめ本・動画(Udemy) WordpressのブロックエディタやPHPの開発を行う場合、おすすめの書籍(Kindle Unlimitedを含む)や動画をまとめていきます。 【本のおすすめ】WordPress/ブロックエディタ/グ...
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All-in-One WP Migrationの有料プラン

いろいろなプランがあるようです。Unlimited Extensionは$69(2018年は$59でした)、Dropbox、Googleクラウドは$99です。

  • $69/once(Personal)
  • $69/once + $29/month(Business)
  • $99/once(Personal)
  • $99/once + $29/month(Business)

複数サイトOKのようです。

アップロード制限を削除する

無制限数のウェブサイトで使用可

https://servmask.com/products/unlimited-extension

Dropboxなどにするか、Unlimited Extensionにするか迷った場合はどうしましょう。将来的にDropboxのストレージサービスを乗り換える可能性があるか考えるといいかもしれません。

All-in-One WP MigrationとUpdraftPlusは相性がよい!?

バックアッププラグインとしては、All-in-One WP Migrationを使わず、UpdraftPlusを使っています。引っ越し後も何もせずこのバックアッププラグインは動いていましたね。

素晴らしいです。

参考になれば幸いです。

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